近年、株式投資がますます注目を集めていますが、中でも配当株投資は一定の人気を誇っています。
人気の理由は、配当金を受け取ることで、安定した収益を得ることができるからです。
しかし、配当株投資は単純に高配当利回りを狙って投資するだけではうまくいかないことも事実。
そこで、本書では「長期で増配株をコツコツ買って、年間100万円の配当金を目指す」という内容がテーマとなっています。
本記事では、この内容を要約し、
- 配当株投資が「最強の株式投資」である理由
- 配当株投資は優良企業を「自分が買える時に買う」
- 配当株投資は増配し続ける企業を買うのがポイント
- 配当株投資を進めるための3段階のステップ
を紹介していきます。
配当株投資のメリットやポイントについて、具体的な事例を交えて詳しく解説されているので、配当株投資に興味がある人や初心者の方は、実際に手にとって読んでみてはいかがでしょうか。
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配当株投資が「最強の株式投資」である理由
株式投資の中でも、配当株投資は非常に有効であるとされています。
その理由は、配当株投資にはインカムゲインというメリットがあることです。
企業がどの程度の配当を支払うかは、決算時期に決められるため、配当金の受け取りを期待する投資家にとっては、投資の計画立てやすさがあるといえます。
配当株投資は、株式投資の中でも比較的リスクが少なく、長期的な運用に適した手法なので、インカムゲインを重視する投資家にとっては、一度考慮しておくべき手法です。
インカムゲイン狙いはギャンブル要素が低い
株式投資の中でも、インカムゲイン狙いの配当株投資は、ギャンブル要素が低いといえます。
その理由として、配当金を受け取ることが主眼であり、株価の上下に左右されず、一定の収益を得られることが挙げられます。
もちろん、インカムゲイン狙いの投資にも、株価変動によるリスクがあるものの、配当金の受け取りが期待できるため、投資家にとっては安定感があり、リスクが比較的低いと言えます。
また、配当株は、配当金を安定的に支払うことが求められるため、企業経営の健全性が問われます。
配当株投資は、単なる投資だけでなく、企業の健全性を見極めるための投資とも言えるでしょう。
しかし、当然、配当株にもリスクはあります。
また、企業の業績が悪化した場合、配当金が減配される可能性もあります。
つまり、投資家は配当株を選ぶ際には、配当金だけでなく、企業の経営状態や将来性をしっかりと分析し、投資判断をする必要があるんです。
とはいえ、こういった点を考慮しても、インカムゲイン狙いの配当株投資は、株式投資の中でも最強の投資法の一つと言えます。
配当金を安定的に受け取ることができるため、投資家にとっては心理的な安心感があり、資産形成にも効果的な方法と言えるでしょう。
配当株投資が人気になる理由
2022年は、米国成長株の下落により「配当金目当ての投資」に注目が集まった年でした。
さらに、2022年の12月に政府から発表された「NISAの抜本的拡充・恒久化」プランでは、新たに「非課税期間も無期限」が加わり、配当金目当ての投資が後押しされることとなるでしょう。
この新NISAの登場により、2023年以降は、配当金目当ての投資の注目度は高まることが予想されます。
つまり、米国成長株の下落により、配当金目当ての投資が再熱し、新NISAの登場で注目度が高まり、長期投資に向いた投資手法としての魅力が再認識されたと言えるでしょう。
また、高齢者や資産形成を目的とする投資家にとっては、配当金を受け取ることによる安定的な収入が期待できることも理由の1つです。
さらに、経済情勢が悪化した場合でも、一定程度の収益が期待できる点も魅力の1つといえます。
株価が下落しても、配当金を受け取ることができるため、インカムゲイン狙いの配当株投資はポートフォリオの安定性を高めることができます。
これらの理由から、配当株投資は多くの投資家にとって、魅力的な投資先となっています。
配当株投資は優良企業を「自分が買える時に買う」
配当株投資の最大の魅力の1つは、購入タイミングを選ばずに始めることができることです。
多くの投資家は、株式市場が上昇し続けている時に投資を行い、株価が下落した際には売却することが多いですが、配当株投資はそれとは異なります。
このため、買い時や売り時を追い求める必要がなく、投資家は自分が買えるタイミングで配当株を購入すればいいんです。
配当株を買えば、配当金という不労所得が半永久的に入ってくる最強の投資法だと言えます。
配当株投資は増配し続ける企業を買うのがポイント
配当株投資において、安定した配当金を受け取るためには、増配し続ける企業を選ぶことがポイントとなります。
増配している企業は、業績が安定しており、将来的にも配当金を維持し続けることが期待できるため、長期的な視点で投資する価値があるとされています。
参入障壁が高い業種を選ぶ
増配し続ける企業を探すためには、参入障壁が高い業種を選ぶことが有効です。
また、参入障壁が高い業界は、競合が少なく、長期的な成長性が高いとされています。
このような業界に参入している企業を選ぶことで、増配し続ける企業を見つけることができます。
参入障壁が高い4つの業種
ここでは、参入障壁が高い4つの業種について紹介します。
- 銀行:銀行は、法律や金融規制によって参入障壁が高く、新規参入が難しい業界です。
また、金融業界は長年の歴史と顧客基盤があるため、顧客獲得にも参入障壁があります。
そのため、銀行や金融業界に参入している企業は、収益力が高く、増配し続ける傾向があります。 - 商社:商社は、商品の仕入れや販売など、一連のプロセスを把握していることが求められます。
そのため、ネットワークや取引先など、大量の情報を把握していることが参入障壁になっています。
そのため、商社は競合が少なく、増配し続ける企業が多いです。 - 保険業界:保険業界は、保険商品の開発や営業力など、業界特有の知識やスキルが求められます。
また、保険会社は法律や規制によって厳しく監視されているため、新規参入が難しいです。
保険業界は、増配企業が多く、配当利回りが高いという特徴があります。 - 通信キャリア業界:通信キャリアは、ネットワーク構築や周波数帯の確保など、多額の投資が必要です。
そのため、参入障壁が高く、新規参入が難しい業界です。
また、通信キャリアはユーザー数が多いため、収益力が高く、増配企業が多いです。
配当株投資を進めるための3段階のステップ
これまで紹介してきたように、株式投資の中でも、配当株投資は長期的な視点で収益を得ることができるため、多くの投資家から支持されています。
そこで、ここでは配当株投資を進めるための3段階のステップについて紹介します。
初期投資額は100万円
配当株投資を始めるにあたり、最初に必要なのは投資資金です。
先ほど紹介したような、参入障壁の高い企業の株を買い、配当金が入金されることを実感し、配当株投資のモチベーションを上げ徐々に投資額を増やしていくイメージです。
年間12万円の配当金を目指す
次に、配当金の目標金額を設定します。
ここでは、年間12万円の配当金を目指すことを提案します。
これは、月々1万円程度の配当金を得ることができるため、将来の生活の一部を支えることができるからです。
1000万円の投資金額が1つのゴール
最後に、投資金額の目標を設定します。
1000万円の投資金額が1つのゴールという目標を立ててみましょう。
これにより、将来の経済的自由を目指すことができます。
ポートフォリオの土台になる4業種の1位、2位の企業を優先的にNISA枠で購入すると良いでしょう。
年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資を読んだ感想
私も株式投資をしていますが、インカムゲイン狙いの配当株投資は、株価の上下に左右されない一定の収益を得られる点が魅力的だと思います。
配当株投資においては、増配し続ける企業を選ぶことがポイントであることも気づきました。
参入障壁が高い「銀行・金融、商社、保険、通信キャリア」といった業種の配当株を買うという観点は、自分にはなかった考えなので、非常に勉強になりました。
今後も、配当株投資についての情報を収集して、自分に合った投資スタイルを確立していきたいと思います。
今回のまとめ
今回の記事では、配当株投資について、そのメリットやポイント、投資を進めるためのステップなどを解説してきました。
まず、配当株投資がなぜ最強の株式投資なのか、その理由を紹介しました。
そして、買うタイミングを選ばないことが大切であること、増配し続ける企業を選ぶことが重要であることなど、投資を進めるためのポイントを具体的に解説しました。
また、初期投資額や目指すべき配当金、投資金額のゴールなど、投資を進めるためのステップも紹介しました。
配当株投資は、株価変動に左右されず安定的な収益を得ることができ、投資家にとっては非常に魅力的なものです。
しかしながら、配当株投資にもリスクはあります。
そのため、自分の投資目的やリスク許容度に合わせた投資を行い、賢く投資を進めることが大切です。
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