【要約・感想】限りある時間の使い方-人生はたった4000週間しかない

人生には限りがあるということは、誰しもが知っていることですが、その「限られた時間」をどう使うかが、将来の自分を作り出すことになります。

何気なく過ごしてしまう時間を見つめ直すことで、やるべきことが整理され、やるべきことの優先順位をしっかりと考えることができる。

そうすることで、あなたの人生はより豊かになります。

そこで今回は、オリバー・バークマさんの書籍「限りある時間の使い方」の要約として下記を紹介します。

自分が何をしたいのか、何に価値を置くのかは、自分自身で決めていくことが大切です。

あなたにとって本当に重要なことに集中することで、限られた時間を有意義に過ごすことができます。

時間を有効活用して、あなたが満足できる人生を過ごすためにも、ぜひ本書を実際に手にとって、今後の人生の参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事の内容は、YouTubeでもご覧いただけます。

時間の大切さについて

時間は誰にでも平等に与えられた貴重な資源といえます。

しかし、多くの人は時間を有効に使えていません。

限りある時間だからこそ、その使い方次第で人生の豊かさは大きく変わります。

私たちの人生は驚くほど短い

人生100年時代と言われる昨今ですが、それでも人生は実際には短いもので、それに気づかずに暮らしている人がほとんどです。

100歳とまでいかなくとも、仮に80歳まで生きるとしても、たった4,000週間しかありません。

しかし、多くの人が「自分の人生は永遠に続く」かのように考え、時間を無駄に過ごしているのが現実です。

人生は本当に短く、あなたができることには限りがあります。

自分に残された時間は限られていることをしっかりと理解し、今すぐ自分の生き方を見直すことが大切です。

現代のタイムマネジメントは役に立たない

人生とは、時間の使い方そのものですが、限られた時間を有効に使うために、厳格なタイムマネジメントをする必要はないと著者は述べています。

タイムマネジメントによって、やるべきタスクを高速でこなせるようになったとしても、別のタスクが積み上がっていくだけの可能性が高く、より忙しくなる一方でストレスが溜まるだけの状態に陥ってしまいます。

なので、何が本当に重要かを見極めて必要なことに集中することが大切なのです。

お金を稼いだ先にあるものを考えよう

多くの人は、お金を稼ぐことに重点を置いて日々生活しています。

しかし、お金を稼ぐことを目的にしてしまうのは危険です。

大切なのは、お金を稼いだ先にあるものを考えることです。

• 自分が幸せになるためには何が必要なのか？
• 自分の目的や夢を叶えるために必要なものは何か？

もちろん、生きる上でお金は必ず必要ですが、その先にあるものを手に入れる手段としてお金があるんです。

全てを手に入れることはできないことを認識しよう

私たちは、残念ながら全てのことを手に入れることはできません。

人生では、必ず選択をしなければいけないタイミングが訪れます。

全てを手に入れようとすると、本来大切なことに目を向けられず、時間を無駄にしてしまうことがあるので、自分が本当に必要なものや大切なことに注力することが大切です。

やるべきタスクを上手に減らす３原則

「人生の時間」の捉え方を理解した次は、どのように本当にやるべきタスクを見つけ出し、要らないタスクを排除するのか？を具体的にみていきます。

重要なのは、最優先のタスクを手掛けることです。

唐突ですが、「瓶に大きな石を詰めてから、隙間に小石や砂を詰める」という例え話をご存じでしょうか？

ここで言う「大きな石」とは、あなたにとって最も重要なことであり「小石や砂」はどうでもいいことと例えることができます。

だからこそ、最も重要なことに取り掛かるべきだということです。

ただし、最優先のタスクがあまりにも大きすぎる場合は、そのタスクを細分化して、日々のタスクに分割する必要があります。

最初に自分の取り分を確保することの重要性

仕事や家族、友人などの他の人々との関係を大切にするのは大事なことですが「限りある時間」を意識するうでは、自分の時間を真っ先に確保することが重要です。

自分のやりたいことを優先することは、自分の成長や自己実現につながります。

例としては、早起きをすることで自分の時間を確実に確保することができます。

同時進行は３つまでに限定

一度に多くのタスクを行おうとすると、結局どれも中途半端になってしまい、時間の無駄になってしまいます。

同時にやるべきことを３つまでに限定することで、集中力が増し、タスクを完了するまでに必要な時間を短縮することができます。

4つ5つとタスクがある場合でも、同時進行は3つ。「1つのタスクが終わってから、新たに1つのタスクに手をつける」といった流れをとることで、効率よくタスクを消化していくことができます。

優先度“中”は切り捨てることの意義

優先度を「高・中・低」と明確に分けているとは思いますが、実は、優先度“中”のタスクには、あまり意義がないことが多いんです。

このようなタスクに時間を使うことは無駄となるので、切り捨てることが大切です。

優先度が“中”程度のタスクを消化している時間を、より重要なことに使ってみましょう。

限りある時間を最大限有効に使うテクニック５選

次は、限りある時間を最大限に使うテクニックを本書の中から５つ解説していきます。

開放と固定のリストの作成で時間を効率的に使う

自分の仕事を効率的に行うためには、効果的なプランニングが必要です。

効果的なプランニングとは、開放と固定のリストを作成することです。

これらのリストを作成することで、やるべきタスクをすぐに思い出せるようになり、時間の無駄を省くことができます。

また、リストには優先順位をつける際に「どのタスクを優先すべきか」の見極めも同時に行うことができます。

１個のタスクに一極集中することのメリット

１個のタスクに一極集中することは、そのタスクに集中し、高い生産性を発揮することができます。

逆に、複数のタスクに同時に取り組むことは、集中力を分散させ、生産性を下げる原因となります。

一極集中するためには、集中力を持続させるための環境作りがポイントとなります。

集中できる環境を整えるために、まずは仕事場を片付けることから始めましょう！

また、集中力を保つためには、適度な休憩を取ることも重要です。

休憩を取ることで、脳はリセットされ、長時間集中することができるようになります。

失敗してもいいことのリストを作る

仕事やプライベートなどで、どうしてもやらなければいけないことがある時、失敗してもいいことのリストを作っておくと、心の余裕を保てます。

失敗してもいいことの例としては、食事の献立を考えること、ネイルアートをすること、お菓子作り、DIYなど、失敗しても本質的に問題がないものをリストに入れておくと良いでしょう。

機能が少ないデバイスを使うことで生産性を高める

デバイスには、ネットサーフィンやSNS、ゲームなどの気晴らし機能が多くありますが、これらは集中力を削ぎ落とす原因になることが多いということはお気づきだと思います。

たとえば、電子書籍リーダーや、機能が少ないタイマーアプリなどが良いでしょう。

また、スマートフォンを使う場合でも、集中力を削ぎ落とすアプリや機能を避け、目的に応じたアプリや機能だけを使うようにしましょう。

「何もしない」を身につけてリラックスする

限りある時間を有効に使うためには、効率的なタスク管理やテクニックが重要ですが、休息やリラックスもまた重要なポイントとなります。

人間は休息をとらないと疲れてしまい、疲れた状態では効率的に作業ができなくなってしまうので「何もしない」時間を取ることも大切です。

また、「何もしない」と言う意味でも、身体を休めるために「睡眠時間を確保する」のも良いでしょう。

限りある時間の使い方を読んだ感想

「自分の人生には限りがある」と理解しつつも、どこかで「ずっと続くかのように感じていた」ので、人生の中で何が本当に大切なのかを考えさせられた一冊でした。

本書を読んだことで、自分にとって「本当に大切なこと」「大事にしたい価値観」を限られた時間の中で満たせていけるか？そのために必要なことは何か？を見つけられそうです。

あなたの「限りある時間」を有意義に過ごし、満足できる人生を過ごすために。

また、自分自身が今何をすべきかを見つめ直すためにも、読む価値がある本だと感じます。