【要約・感想】40歳の壁をスルッと越える人生戦略

40歳は人生の後半を考えるには最適なタイミングですが「40歳って微妙な年齢」と感じる人は多いかもしれません。

体力の問題やお金の問題、仕事での裁量権ややりがいなど、さまざまな壁にぶち当たるのが40代です。

故に、多くの人が40歳のタイミングで、残りの人生も今の積み重ねで良いのか迷いを感じています。

本書では、そんな40歳の壁を安心して超えられるためのヒントがたくさん書かれています。

人生100年時代と言われる現代で、お金やつながり、健康を満たしつつ、やりたいことで収入を得る人生を叶えたい方は、ぜひ実際に手にとって読んでみてはいかがでしょうか。

あなたが40歳を超えていたとしても、これからの人生を自分らしく生きるために役に立つ一冊です。

この記事の内容は、YouTubeでもご覧いただけます。

40歳の壁の正体

人は40歳前後まで新しい感覚や知識を得ることを通じて発達していきますが、40歳を過ぎると徐々に人生の終着点に向かって発達が変化し、次世代に持っているものを渡すことがメインテーマになっていきます。

この変化が「40歳の壁」であり、何とも言えないモヤモヤの原因です。

また、心理社会的発達理論から考えると、人間の心理的な成長の潮目にあたる時期となり、中高年が陥りやすい鬱病や不安障害である「ミッドライフクライシス」になりやすいタイミングだと言えます。

他にも、40歳の壁には「子育て」と「夫婦関係」の壁も潜んでいます。

• 子育ての壁：子供が小中学生となり、普段の世話はいらないものの、継続的な観察が必要になる
• 夫婦関係の壁：悩みや価値観の相違、不満の蓄積

40歳の壁にぶつかってしまうと、修正するには、体力や知力、やりなおす時間が必要になるため、早めに気づくことが大切です。

とはいえ、キャリアの転機を迎えるタイミングでもあるため、65歳で来るよりもアラフォーで来る方が格段に良いとも言われています。

40歳の壁を越えるために必要なモノ

40歳の壁を乗り越えて、幸せな人生に必要な要素は「お金」「つながり」「健康」の3つです。

この3つを良好な状態に維持することが、40歳の壁を超えるための大切な準備といえます。

そこで著者は、生涯現役で働くことを視野に入れ、自分業を見つけることが重要だと提案しています。

自分業の探し方と必要な準備

自分業を見つけるには、自分の人生の目的を言語化することがスタートとなります。

この目的を言語化することで、自分業に近づきやすくなります。

自分業に正しいというものはなく、あなたが見出した、あなただけの正解であれば問題ありません。

とはいえ、社会的・論理的な観点も考慮しながら、主体的に生きることが重要です。

自分業の育て方としては、

• 経費から自分業の種を考える
• 好きを分解して自分業に変える
• 毎月10万円もらえそうな種を複数見つける

といったことが紹介されています。

ブログやYouTube、SNSなどで発信することを副業として始めることも自分業と言えるかもしれません。

自分業を見つけるヒント

自分業を探す際には、自分に何ができるのか、何がしたいのかを確認するために、とにかくアウトプットしてみることがおすすめです。

趣味という、自分の好きを分解して重要な部分を自分業にできるか考えていくことでも自分業を導き出すことができます。

また、自分業では自分を主語にする必要があり、ブランディング戦略としては、ありのままの自分から出る価値で勝負する必要があります。

提供できる価値を見誤ったり、発信内容のズレを少なくするためにも、自己理解を深めておくことが大切となります。

40歳の壁をスルッと越える人生戦略を読んだ感想

本書には、まさに自分が悩んでいることの解決方法が書かれていました。

まだ30代ではありますが、40歳を過ぎると人生の選択肢が限られていくという考え方は、すごく共感できました。

本書を読み進めるにつれ、人生の後半こそ自分らしく生きることができる貴重な時期だということを学び、YouTube以外にも自分業を探してみようかと思いました。

自分業の「種」を見つけるためのアイデアも参考になりましたし、なにより、正しい始め方と育て方を知れたのは大きな収穫でした。