あなたの周りに「何でも話せてしまう人」は、いませんか?
もちろん、信頼できる友人には何でも話せると思いますが「なぜ、あの人にあんなことまで話してしまったのだろう?」と後から感じた経験をしたことがあると思います。
実は、この「何でも話せてしまう人」は、聞き方が非常に上手な人なんです。
人とのコミュニケーションにおいて、聞き方は重要なのですが、ただ聞くだけでは相手との信頼関係は築けず、本音を話してもらうことはできません。
しかし、逆を言えば聞き方のスキルさえ持っていれば、信頼関係を簡単に構築し、本音を引き出すことができるんです。
とはいえ、相手の話を聞くことに疲れてしまい、途中で聞き流してしまうこともあります。
相手との信頼関係を築き、より良いコミュニケーションを取ることができるようになるために、実際に本書を手にとって参考にしてみてはいかがでしょうか。
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信頼関係をつくる聞き方
人は誰しもが所属欲求をもっており「誰かに聞いてほしい!」「自分のことを知ってほしい!」と思っているものです。
そこで、信頼関係をつくる聞き方では「受容」と「共感」が重要となってきます。
受容「相手の価値観や考え方を無条件に受け入れる」
ここでの受容とは、相手の話を聞く際に、自分の価値観や思い込みに捉われず、相手の意見や考え方を尊重することを指します。
受容することで、相手は「自分を受け入れてくれる」と感じ、信頼関係を築くことができます。
また、受容するためには「自分の偏見を捨て、相手の言葉に真剣に向き合う」ことが必要です。
とはいえ、相手の話を全て受容するのは難しいので、「何を話すか」ではなく「何を話さないか」を決めることがポイントとなります。
共感「相手の感情を想像して理解する」
ここでの共感とは、相手が抱く感情を想像して理解することを指します。
共感するためには、相手の話を注意深く聞き、相手の表情や言葉遣いから感情を察知することが必要です。
本音を話してもらう聞き方
相手が本音を話してくれるようになるには、自己一致し、沈黙に耐えることが大切となります。
こう言われてもピンとこないと思うので、もう少し具体的に説明していきます。
自己一致「自分が自分のあるがままでいること」
自己一致とは、自分自身が自分のありのままであることです。
自分自身を偽らずに相手に対してオープンに接することで、相手も自分を信頼して本音を話してくれるようになります。
自己一致をするためには、自分自身を客観的に見つめ、自分がどういう人間であるかを理解することがポイントです。
沈黙に耐えられるようになる
相手が話している内容の中でも、本音の部分を話してくれているときは、沈黙が生まれることがあります。
また、相手の言葉に対し、急いで返答をするのではなく、相手の話を最後まで静かに聞き続けることが重要となります。
沈黙には、「(相手が)自分の気持ちを整理するための時間」も含まれているものなので、相手のためにも、じっと耐える努力が必要です。
聞き疲れしない技術
相手の話を聞く際には、長時間話を聞き続けることが必要になる場合があります。
そのような状況で、良い聞き手には欠かせない、聞き疲れないための技術を紹介します。
全てを聞かない
相手が話している内容の全てを頭に入れる必要はありません。
つまり「ある程度は、聞き流しても良い」ということです。
注意点としては「どの部分が重要な情報なのか?」と自分の感情や思考に没頭しすぎないようにしましょう。
あくまでも、相手が話していることに集中しつつ、自分自身は冷静さを保つことが大切です。
相手の感情が乗っているところに注目する
相手が話しているときに、言葉だけでなく、相手の表情やしぐさ、声のトーンなどにも注目することで感情が乗っているところがわかります。
そこに注目することで、相手が何を求めているのか、どのように感じているのかを理解しやすくなるんです。
また、相手の感情に寄り添い、共感することで、相手との信頼関係を一層深めることができます。
「なぜ、あの人には何でも話してしまうのか」を読んだ感想
本書で紹介されている聞き方のテクニックは、実践的ですぐに試せそうなことが多い印象でした。
特に「全てを聞かない」「相手の感情が乗っているところに注目する」といった内容は、面白い内容でした。
どうしても、全てをちゃんと聞こうとしてしまい「反論・飽き」と言った理由で「つい、相手が話している途中で遮ってしまう」んですよね。
日頃から「自分の話ばかりしてしまう…」と反省することが多かったので、紹介されていたテクニックはすごく役に立ちそうです。
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