【要約・感想】言語化の魔力-言葉にすれば「悩み」は消える

あなたは、これまでの人生でさまざまな悩みや問題に直面してきたと思います。

悩みの原因を取り除こうと試行錯誤を繰り返しているとは思いますが、その方法が必ずしも正しいアプローチとは限りませんよね。

そんな悩ましい問題を本書では「言語化」という視点から、悩みの解決へアプローチすることを提唱しています。

さらに、悩みを3つの軸で分析することで、解決のための具体的な方策を見つけ出す方法が記されています。

本書を読むことで「自分の悩みを抱え込んでしまう前に」解決の糸口を見つけ出す方法を学べるだけでなく、他の人の悩みに対しても理解を深め、共感する力を身につけることができます。

あなたも本書を実際に手に取り、自分自身を客観的に見つめ直すことで、より充実した人生を送るヒントとしてみてはいかがでしょうか。

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「悩み」を解決する必要がない場合もある

悩みを抱えると、ついついその解決方法に集中してしまいますが、解決しなければならないというプレッシャーは逆に状況の悪化を招くことがあります。

そこで「悩みの解決に焦点を合わせる」のではなく「ポジティブな思考に切り替える」という発想が重要になります。

悩みを解決するためには、ポジティブ思考が重要

人は悩みがあると、解決方法を見つけることが一番の優先事項のように感じます。

しかし、実際にはポジティブな思考を持つことが、悩みを解決する上で重要な要素となるんです。

というのも、悩みを解決することに集中しすぎることで、自分がどのような状況にいるのかを忘れてしまい、心理的に不健康になってしまうことがあるからです。

「解決策」ではなく「ポジティブ思考」に焦点を合わせると、自分が置かれた状況を前向きに捉えることができ、解決への道が開けることがあります。

ポジティブ思考を身につけるためには？

ポジティブ思考を身につけるには、積極的に自分自身の良い面に焦点を当て、それを積極的に育てることが重要です。

自分に対する否定的な思い込みを持っている場合は、改善するために自己肯定感を高める方法を探すしてみたり、悲観的な思考パターンを変えることが有効です。

「悩み」を分析する3つの軸

悩みには、大きく分けて「コントロール軸」「時間軸」「自分軸」の3つの軸があります。

自分がどの軸で悩んでいるのかを分析し、それぞれに合った解消方法を見つけることが大切です。

コントロール軸

コントロール軸とは、自分がコントロールできる範囲内で悩んでいることを指します。

例えば、勉強が苦手で成績が悪いと悩んでいる場合、自分が勉強することはコントロールできる範囲内です。

しかし、周りの環境や他人の行動はコントロールできないため、そのことで悩んでいても解決することはできません。

この場合、自分がコントロールできる範囲内で、できることを一つずつやっていくことが大切です。

例えば、勉強する時間を作ることや勉強の仕方を見直すことはあなた自身でコントロール可能なことです。

このように、自分がコントロールできることを一つずつ改善していくことで、徐々に成績を上げることができるようになります。

時間軸

時間軸とは、現在の自分と未来の自分との間で悩んでいることを指します。

例えば、大学受験に失敗して浪人中の人が、再度受験することに不安を感じている場合があります。

この場合、未来の自分が合格できるかどうかに不安を感じていることで悩みが生じます。

時間軸で悩んでいる場合、自分ができることは「現在に集中する」ことです。

勉強する時間を作ったり、勉強の効率を見直す、受験に必要な知識や技能を身につけるために、資格取得やインターンシップなどの活動をするなどがあります。

自分軸

過去と他人は変えることができません。

その悩みはあなた自身の悩みなのか？どのくらい自分でコントロールできるか？「自分」を中心してできることを考えてみましょう。

言葉にすれば悩みは消える

悩みというのは、その感情を抱えたまま放置してしまうと、どんどん大きくなってしまい、手に負えなくなってしまうことがあります。

しかし、言葉にするだけで、悩みを整理することができ、消化することができるんです。

自分自身が言葉を発することで、自分の気持ちを理解することができます。

例えば、自分の気持ちを「今回のプロジェクトがうまくいかなくて、上司から怒られた」という風に言葉にすると、

• プロジェクトに対する不安
• 上司との関係性
• 自分自身への不安

といった、それまでバラバラだった感情がまとまってくることがあります。

そして、それぞれの感情に対して、どのように対処するべきかを明確にすることができます。

言語化の方法

あなた自身が言葉にしやすい方法を見つけることが大切です。

中でも紙に書き出すことは、手軽に頭の中を整理するための有効な方法の1つです。

自分の中にある不安や悩みを書き出していくと、どんどん気持ちが整理されていくのが感じられるはずです。

また、紙に書いたことを振り返ることで、より深く自分自身と向き合うことができるのも利点の1つです。

言語化する勇気を持つ

悩みを抱えているときは、誰かに相談することができる友人や家族がいる場合は話を聞いてもらうことが大切です。

しかし「なかなか人には相談しにくい…。」と感じることもありますよね。

そんなときは、独り言を口にすることでも効果があります。

独り言であっても言葉にすることで、自分の気持ちを整理し、気持ちが楽になります。

悩みを解消する3つの方法

ここからは、悩みを解決するための方法を3つ紹介しています。

これらの方法を自分にできることから始め、少しずつ前進していくことが大切です。

誰かに相談する

自分だけで悩みを解決しようとしても、思うようにいかないことが多いので、第三者に相談し意見やアドバイスをもらうことが解決への糸口となります。

誰かに相談する際は、友人や家族、職場の同僚、カウンセラーといった相談相手を選ぶことも重要です。

2. ガス抜きする

悩みがあると、ネガティブな気持ちに苛まれ、ストレスが溜まってしまいがちです。

ストレス解消となる軽い運動や、音楽を聴くなどで、気分をリフレッシュするのが効果的です。

自分に合ったストレス解消法を見つけることがかなり重要になってくるので、日頃から意識的に自分に合うものを探してみましょう。

3. 行動する

悩んでいるだけでは状況は何も変わらないので、自分にできることから始め、少しずつ前進していくことが大切です。

人は、行動することで少しずつ自信がつき、モチベーションも自然と上がります。

また、行動することによって問題解決の道筋も見えてくることがあります。

『言語化の魔力』を読んだ感想

本書を読んで、自分が抱えている悩みが、どの軸なのかを客観的に分析することができました。

悩み事に関して「コントロール軸」「時間軸」「自分軸」の3種類に分類できることを知れたことは、かなり大きな収穫です。

悩みの質によって、解決策やできることが変わることは何となく理解していましたが「軸」という捉え方は明確でわかりやすい表現でした。

また、自分で言葉にして頭の中を整理することで、前向きに物事を捉えられるようになりました。

悩みの根本的な原因を取り除くことはすぐには難しいですが、ポジティブ思考で一歩ずつ前進してい行こうと思います。

『言語化の魔力』は、悩みが多い方はもちろん、言語化が苦手な方にもおすすめした一冊です。