【要約・感想】科学的な適職-4021の研究データが導き出した答え

【要約・感想】科学的な適職-4021の研究データが導き出した答え本要約・書評
【要約・感想】科学的な適職-4021の研究データが導き出した答え
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あなたの現在の仕事は、自分に合った最適な職業だと感じていますか?

もしそうでない場合、そうなってしまった原因は何でしょうか?

実は多くの人が、仕事を選ぶ際に間違った基準で判断してしまい、後悔しています。

本書では、研究データが導き出した、あなたにとって最も正解に近い職業を選ぶ方法が書かれています。

本記事では就職や転職をする際の、

  • 仕事選びの7つの間違い
  • 仕事の満足度を決める7つの条件
  • 最悪の職場に共通する8つの悪

を紹介します。

これからの時代、自分に合った職業を見つけることがますます重要になってきます。

科学的なアプローチを使って、自分の興味やスキルに基づいて適職を見つけたい方は、ぜひ実際に本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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仕事選びの7つの間違い

誰しもが自分に合った仕事を選びたいと思うものです。

仕事を選ぶ際は、当然、あなたの考えに基づいた基準にどれだけ当てはまるかで検討しますよね?

しかし、その選択基準が間違っていた場合、後悔する可能性は限りなく大きくなってしまいます。

後悔しないためにも、仕事選びにおける7つの間違いを紹介します。

好きを仕事にする

「好きなことを仕事にする」というアドバイスはよく聞かれますが、この考えは注意が必要です。

好きなことが仕事になると、楽しいことは楽しいままでありながら、たびたびプレッシャーにさらされることもあります。

また、趣味と違い仕事になると、自分自身に向き合うことが求められるため、ストレスがたまることもあります。

プレッシャーやストレスから、大好きだったはずのことが嫌いになってしまうリスクが大きいんです。

給料の多さで選ぶ

給料が高い仕事に就くことは、とても魅力的なことですが、お金が全てではありません。

給料によって、生活を変えることは大切ですが、それだけで満足できるわけではないですよね。

給料ばかりに目がいってしまうと、職場の環境やストレスレベル、将来性など他を見落とすことにつながります。

業界や職種で選ぶ

業界や職種で選ぶことは、ステレオタイプに陥りがちとなります。

一般的に「安定している」や「将来性がある」といった業界や職種がある一方で、それ以外の業界や職種は選ばれにくい傾向がありますが、その選択が必ずしも正しいわけではありません。

自分に合った職場を選ぶためには「幅広い視野」が必要です。

仕事の楽さで選ぶ

楽な仕事に就くことは、魅力的なことのように思えますが、実際にはストレスがたまることがあります。

また、楽な仕事は将来的なスキルアップや成長が期待できない場合が多いです。

仕事を選ぶ際には、自分が本当にやりがいを感じられる仕事を選ぶことが重要です。

性格テストで選ぶ

性格テストは自己理解の手段としては良いものですが、それだけを頼りにして仕事を選ぶのは避けた方がよいと言えます。

性格テストの性質上、自分に向いている仕事の傾向を知ることができますが、必ずしも正確ではありません。

自分の性格や能力を客観的に見極めることができるよう、自分自身の経験や人生観も踏まえて選択することが大切です。

直感で選ぶ

直感に頼ることは大切なことですが、それだけで仕事を選ぶのは危険です。

直感的に感じたことは、自分自身の嗜好や過去の経験に基づいている場合があり、客観的な事実を見れていない可能性があります。

仕事を選ぶ際には、直感を大切にしながらも、客観的な情報を収集することが重要です。

適性に合った仕事を求める

適正に合った仕事を求めることは、一見良いように感じますよね。

しかし、心理学者が行った研究の中で最も精度の高い研究では、私たちの仕事のパフォーマンスを事前に見抜くことはできないことが分かっています。

つまり、自分がこの職業に向いていると思って、その職業についたとしても、実際に仕事でパフォーマンスを出せるかどうかはわからないということです。

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仕事の満足度を決める7つの条件

仕事選びの間違いの次は、幸福な仕事に必要な7つの条件を紹介します。

「自由、達成、焦点、明確、多様、仲間、貢献」の7つの条件を全て満たす仕事を選べば、その選択は大成功で幸福になれるはずです。

自分に裁量権はあるか?

仕事の満足度を高めるためには、あなた自身が裁量を持って仕事を進めることが大切です。

裁量権があると、自分のアイデアを取り入れたり、仕事の進め方を自由に選べたりするため、より創造的な仕事に取り組むことができます。

また、自分自身が責任を持った上で、結果につながると仕事に対するやりがいを感じることができます。

前に進んでいる感覚は得られるか?

仕事をしているときに「自分は前に進んでいる」という感覚を持てることも大切なポイントです。

前に進んでいる感覚があると、やりがいや達成感を感じることができます。

新しいことに挑戦する、スキルアップするなど、自分自身を常に成長させることが必要です。

自分のモチベーションタイプに合っているか?

モチベーションタイプには、攻撃型と防御型の2つがあります。

  • 攻撃型のモチベーション…目標を達成して得られる利益に焦点を当てて働くタイプで、競争に勝つのが好き
  • 防御型のモチベーション…目標責任の一種と捉えて競争に負けないために働くタイプで、自分の義務を果たすのが最終的なゴールでできるだけ安全な場所に身を置こうとする

あなた自身のモチベーションタイプを把握し、そのタイプに合った仕事を選ぶことが大切です。

攻撃型だと思う方は「進歩や成長を実感しやすい仕事」を選び、防御型だと思う方は「安心感と安定感を実感しやすい仕事」が合っていると言えます。

ビジョンや評価軸はハッキリしているか?

あなたが働く企業や組織が、明確なビジョンや評価軸を持っていることは、仕事の満足度につながる重要なポイントです。

明確なビジョンや評価軸があると、あなた自身も働く意義を感じることができます。

また、そのビジョンや評価軸に共感できることで、自分自身が貢献できると感じることができます。

仕事の内容にバリエーションはあるか?

仕事内容に多様性がない場合、やる気が失われ、モチベーションが下がってしまうことがあります。

仕事に変化が多くバリエーションがある場合、新しい学びやスキルを磨くことができます。

また、変化に富んだ環境で働くことができ、モチベーションも高く維持することもできるんです。

日々の仕事が単調であれば楽でいいと思うかもしれませんが、仕事にバリエーションがあるかどうかは、仕事の満足度に大きく影響します。

組織内に助けてくれる友人はいるか?

職場で友人を作ることは、ストレスを軽減する上で非常に有効です。

特に、仕事の失敗やトラブルが起こったときには、励ましやアドバイスをくれる仲間がいると、気持ちを落ち着かせることができます。

また、友人関係を築くことで、職場のコミュニケーションが円滑になり、仕事のやりやすさが向上するのはもちろん、人生の満足度が96%も上がります。

どれだけ世の中の役に立つか?

自分がやっている仕事が、社会にとってどれだけ役立っているかという視点は、仕事の満足度に大きな影響があるんです。

自分がやっている仕事が、誰かに貢献できている実感があれば、やりがいを感じることができます。

また、自分が役立つ存在であるという自負心が持てるため、自己肯定感も高まります。

逆に、社会に対する貢献度が低いと、やる気を失い、ストレスがたまります。

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最悪の職場に共通する8つの悪

ここからは、最悪な職場に共通する8つの悪を紹介します。

どれも避ければよいだけの話なので、これらが含まれている仕事をできるだけ選ばないようにしましょう。

全てが当てはまらない職場は、非常によい環境だといえます。

ワークライフバランスの崩壊

職場で働く時間が増え、プライベートな時間が減少することで、ストレスや疲労がたまります。

ワークライフバランスが崩壊している職場では、従業員の生産性が低下し、職場の雰囲気も悪いことがほとんどです。

また、家族との時間を削ることで、家庭内でのトラブルが起きることもあるため、職場の問題が家庭にまで波及することも考えられます。

仕事のオンとオフがはっきりとした仕事を選ぶことが大切です。

雇用が不安定

雇用が不安定である場合、従業員は経済的不安定感を感じ、メンタルに悪いです。

また、不安定な雇用形態では、正社員と比較して待遇が悪く、福利厚生や社会保険などが不十分な場合があります。

さらに、不安定な雇用形態では、職場での人間関係も不安定になることがあります。

長時間労働

長時間労働は、従業員の健康や生活習慣に影響を与え、心身ともに健康を損なうことがあります。

厚労省は80時間を超える残業を過労死ラインと定めていますが、世界的な知見では、週の労働時間が40時間を過ぎたあたりから体が壊れ始め、55時間を超えると確実に心は崩壊に向かうというデータがあります。

長時間労働はプライベートな時間を削り、家族や友人との交流が制限されますし、長時間労働が続く職場では、従業員の生産性や雰囲気が悪化する傾向があります。

シフトワーク

シフト制の職場では、体内時計のリズムが破壊され、体にダメージを与えます。

自分の好きな時間帯で働ける反面、急なシフト変更や夜勤などがあるため、ワークライフバランスが崩れることがあります。

とはいえ、医療職などの社会的に貢献度が高い仕事もあるので、仕事を選ぶ時には必ず考慮すべきポイントです。

仕事のコントロール権がない

自分の仕事をコントロールできない状況では、モチベーションの低下やストレスの原因になります。

上司や組織の方針によって自分のやりたいことができず、与えられた仕事をやらされるばかりでは、自己実現や成長につながりません。

ソーシャルサポートがない

職場での人間関係がうまくいかないと、ストレスがたまりやすくなります。

問題があっても相談できる相手がいない場合は、孤独感や不安感が強まります。

ソーシャルサポートがあるかどうかは、職場で働く上で重要な要素の一つです。

組織内に不公平が多い

組織内に不公平があると、働く側にとって不満や不信感の原因となります。

例えば、同じ仕事をしているのに給料が違う、昇進のチャンスが与えられない、評価が公平ではないなどです。

こういった問題は、組織の健全性にも影響を与え、働き手の幸福度を下げます。

通勤時間が長い

通勤時間が長いと、睡眠時間が削られたり、家族との時間が奪われてしまいます。

通勤時間が長くなるほど人生は不幸になるのは、ハッキリとデータが示しています。
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「科学的な適職」を読んだ感想

本書は、業種や職場を選ぶ際に「具体的にみるべき場所」をデータを基にわかりやすく示されている貴重な資料のように感じました。

仕事を選ぶ際に、給与、休暇、業界といった表面的な要素ばかりを気にしていた自分が、いかに間違っていたかに気づきました。

これから就職をする新卒の方はもちろん、キャリアアップのための転職・働きにくさからの転職といった方は必読です!

私は今のところ転職の予定はないですが、いつ転職したくなるかは分からないので、一生手元に置いておきたい一冊でした。

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