あなたは、普段から多くの人とコミュニケーションを取る中で、相手を納得させたり、動かすための話し方に悩んだことはありませんか?
人間は誰しも、時には他人の助けを必要としますが、内向的な性格の人や対人恐怖症の人にとって、人にお願いすることは苦痛を伴うことがあります。
そんなとき「東大の話し方」をすることで、効果的なコミュニケーションが可能となるかもしれません。
著者である高橋さんは、口下手で対人恐怖症であったが「相手のタイプを見極め、各タイプに合った口説き文句を使って、角が立たない言い方で伝える」という「話すしくみ」を使って、年間200件以上の講演や研修に登壇し、4万人以上の営業強化支援に携わるなどに成功しています。
本記事では、本書の内容を要約し、
- 相手を3つのタイプに分ける
- 相手が動く理由を作る
- 4つの枕詞を使って伝える
という3つのステップを紹介します。
説得力のあるプレゼンや、円滑な人間関係の構築を身につけたい方は、ぜひ実際に本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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東大の話し方は3STEP
本書で紹介されている「東大の話し方」は、
- 相手を3つのタイプに分ける
- 相手が動く理由を作る
- 4つの枕詞を使って伝える
という3つのSTEPで構成されています。
この手順を踏むことで、口下手の方でも、
- 「相手や場の状況に合わせて」伝える
- 「地雷を踏まずに」伝える
- 「相手がほしい言葉を基本パターンにのっとって」伝える
- 「減点されない形で(ノーと言わせないスタイルで)」伝える
といった「人に動いてもらえる」伝え方に変えることができます。
まずは「相手を3つのタイプに分ける」から、詳しく解説していきます。
相手を3つのタイプに分ける
人は「3つのタイプ」に分けることができ、このタイプの見極めが「話すしくみ」を使う大事なポイントとなります。
論理タイプ
論理タイプの相手は、論理的な説明を好み、論理的な根拠があることを重視します。
また、理性が強いため、行動が感情に影響を受けづらいという特徴があり、口癖は「要するに」「根拠は」を使う頻度が高い傾向があります。
感情タイプ
感情タイプの相手は、感情を重視し、自分の感情に共感してくれる相手を求めています。
具体的な例を挙げたり、自分自身の経験を交えた話し方をすることで、相手の共感を得ることができます。
口癖は「俺は好き」「なんかイヤ」を使う頻度が高い傾向があります。
政治タイプ
政治タイプの人は自分の主張を強く表に出さず、「人がどう思っているか」にフォーカスし、身の安全といったことを求めます。
リスクをとって行動することへの強い恐れがあり、決断を先伸ばしにしようとします。
また、周りに流されやすいという印象をもたれることが多いです。
自分の判断基準がハッキリせず、人の意見で判断することが多いという特徴があり、口癖は「◯◯の考えでは」(立場のある第三者の意見を重視する)、「リスクが高い」を使う頻度が高い傾向があります。
【タイプ別】相手を動かす6つのツボ
相手が動く理由を作るために、論理タイプ、感情タイプ、政治タイプのそれぞれに合わせた話し方をすることで、効果的なアプローチとなります。
具体的には「メリット、一貫性、本音、一体感、みんな、権威」を用いて、相手のYESを引き出す方法です。
これは、言い換えれば「断る理由を作られないための対策」となるので、重要なポイントとなります。
論理タイプに効果的なツボ
論理タイプの相手には、メリットや一貫性を用いた論理的な説明が有効です。
また、相手の過去の発言と「一貫性」のある理由作りをすることで「ノー」を言いづらくすることができます。
感情タイプに効果的なツボ
感情タイプの相手には、本音や一体感を大切にしたアプローチが効果的です。
あなたの「本音」を明かすことで共感を生み「一緒にいい関係を築きたい」といった「一体感」を出すことで、説得力が増します。
政治タイプに効果的なツボ
政治タイプの相手には、「みんな」と「権威」を大切にしたアプローチが効果的です。
また「みんなの意見」は、身近で母数が多いほど、その効果を発揮します。
枕詞を使って具体的な要望を伝える
相手のタイプを見極め、相手に合わせたツボを理解したら、最後のSTEPとなるのが枕詞です。
太陽メッセージ、相談モード、限定、NOキャンセリングという4つの枕詞を状況に合わせて使うことで、相手の地雷を踏むことなく、効果的に要望を伝えることができます。
太陽メッセージ
「太陽メッセージ」とは、相手に対する感謝や賞賛を伝える言葉のことです。
例えば、プレゼンテーションの最初に「この素晴らしい機会をいただき、本当にありがとうございます。」といった具合に、相手のお世話になっていることを伝えることで、好感度を高めることができます。
他にも「こないだは手伝ってもらえて助かったよ、ありがとう。またお願いできないかな?」という具合にポジティブな言葉を使うことで、相手に警戒心を持たせずに「まずは話を聞いてみよう」という状態を作り出すことができます。
相談モード
相談モードとは、相手の意見やアドバイスを求め、相手に対して共感を得る手法で、上司や先輩など目上の人にお願いをするときに、とても効果的な枕詞です。
例えば、「あなたのご意見をお聞かせください」といった言葉を使うことで、相手のアイデアや意見を尊重し、良好な関係を築くことができます。
他にも「ちょっと相談なんだけど…○○○の件、△△△にしませんか?」というように「相談」と言ってしまうことで、相手に「聴いてあげようかな」という状態を作らせることができます。
限定
限定という枕詞は、お願いに重みをつける効果があります。
最もわかりやすいのが「一生のお願い」ですが、この言葉には「とても重要なお願い」というニュアンスが込められています。
他にも、
- あなただけ
- 私だけ
- 一つだけ
- 今だけ
といった限定の言葉は、相手の脳に重要な情報だと思わせる効果があります。
NOキャンセリング
NOキャンセリングは、相手から「こんな理由で断られそう」と予測できるとき、想定される断り文句を打ち消してくれる効果があります。
例えば「お忙しいのは承知のうえでのお願いですが…」です。
今お願いしたら「こんな言葉で断られそう」と予測できる場合、真逆の言葉を会話の頭につけることで、想定される断り文句を打ち消すことができます。
東大の話し方を読んだ感想
本書は、相手を3つのタイプに分け、相手が動く理由を作り、具体的な要望を枕詞を使って伝えるという内容で、頭の良い東大生らしい「会話の分析」だと感じました。
「人を3つのタイプに分類し、それぞれに合った動機付けをし、さらに枕詞で相手に聴く体制を作らせる」という「しくみ」は、他の書籍にはないので、非常におもしろかったです。
私自身も人にうまく伝えられないことが多いので、相手のタイプに合わせたアプローチや、動機づけをし、巧みに枕詞を使ってコミュニケーション能力を高める努力をしていきます。
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