【要約・感想】運動脳-脳を鍛えるためには脳トレよりも運動だ！

「運動脳」という言葉を聞いたことはありませんか？

運動をすることで脳内のBDNFが増加し、脳細胞の機能や修復が促進され、脳の健康維持や認知症予防に効果があると言われています。

本書では、

• 運動が脳に与える影響
• 脳とストレスの関係

をメインに、運動がいかに脳への良い刺激になるかが書かれています。

本書の内容をより詳しく知りたい方は、ぜひ実際に手にとって読んでみてください。

この記事の内容は、YouTubeでもご覧いただけます。

「運動脳」って何？

運動脳とは、運動に関連した神経回路の総称であり、

• 運動制御
• 感覚処理
• 認知機能
• 感情処理

などに関連した脳の領域を指します。

運動脳が健康に与える影響は、下記のようなものがあります。

• ストレスや不安の軽減
• 心身の健康維持
• 認知機能の向上
• アルツハイマー病やパーキンソン病などの脳の疾患の予防

また、運動不足が引き起こす問題として「心身の不調、認知症、うつ病、睡眠障害」などがあります。

つまり、運動脳の健康維持には、適度な運動が必要不可欠です。

運動が脳に与える影響

運動が脳に与える影響を、

• ストレス
• 認知機能の向上

の2つ紹介します。

ストレスの軽減

運動によって、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が減少し、幸福ホルモンであるセロトニンの分泌が増加するため、ストレスや不安を軽減することができます。

認知機能の向上

運動によって、脳内の神経栄養物質であるBDNFが増加することで、認知機能の向上につながります。

運動による脳の変化

ここからは、運動によって脳がどのように変化するのかを詳しく説明します。

運動を繰り返すことで、脳の領域間の結合が強化され、脳の大脳皮質が変化することで、より効率的な運動制御が可能になります。

また、運動によってドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の分泌が増加することで、気分やストレスへの対処能力が向上します。

さらに、運動によって脳内の血流が増加し、脳の栄養素や酸素の供給が改善されることで、脳細胞の機能や修復が促進され、認知機能の向上や脳の病気の予防につながります。

そして、運動によって脳内のBDNFの分泌が増加し、神経細胞の成長やシナプスの形成が促進されることで脳のヒポカンパス（海馬）が変化します。

この影響によって、記憶力や学習能力が向上します。

運動と認知症の関係

最近の研究では、運動によって認知症の予防や改善が可能であることが示されています。

運動によって、脳のプレフロントコルテックス（前頭前野）が刺激されることが分かっています。

また、先述したように、脳内のBDNFが増加することで脳の神経細胞の成長やシナプスの形成を促進するため、認知症の予防になります。

『運動脳』を読んだ感想

本書を読んで、運動がいかに脳の健康維持に良いのかしっかりと理解することができました。

仕事やプライベートで忙しい日々ですが「運動をする時間がない」と言い訳をするのではなく「運動をする時間を作らなくてはいけない！」と強く感じました。

自宅でも簡単にできるトレーニング方法でも、脳の健康維持や認知症予防に効果があり、ストレスの軽減にまでなる。

運動するだけで、体の健康と脳の健康が手に入るのであれば、お得すぎますよね！

あなたも本書を読み、運動が脳へ与える影響がいかに良いかを理解した上で、運動習慣を始めてみてはいかがでしょうか。