【要約・感想】 神トーーク「伝え方しだい」で人生は思い通り

相手に自分の意見を理解してもらえない、上手く伝えられない、そもそもコミュニケーションが苦手だと感じることはありませんか？

相手があなたの話を聞いてくれない原因として、あなた自身のコミュニケーション能力に問題がある場合もあります。

しかし、多くの場合「コミュニケーションの考え方」にフォーカスすることで人間関係の悩みは解決します。

本書では、相手や場面、状況に応じたコミュニケーションの取り方ではなく、子どもに対してさえ使える、個別の具体的な状況を超越したコミュニケーションの「考え方」が紹介されています。

相手に安心感を与えたい、伝え方によって相手をうまくコントロールしたい、コミュニケーション能力を向上させたいという方は、実際に手にとって読んでみてはいかがでしょうか。

この記事の内容は、YouTubeでもご覧いただけます。

人の心を動かす絶対条件

人間関係は複雑で悩み事が多いですが、大半はコミュニケーションによって解決することができます。

コミュニケーションによって相手を動かすには、相手が満たしたいと思っている2つの感情を満たすことが重要となります。
その2つの感情とは「安心感」と「自己重要感」です。

相手の「安心感」と「自己重要感」を満たすための具体的な方法を紹介します。

話を聞くに値する人になる

人は、信頼できる人から話を聞き、その情報をもとに行動を起こします。

そのため、あなたは相手から「話を聞くに値する人」と思われる必要があります。

あなたが「他人から信頼される人」と思ってもらうには、あなた自身の日常生活での振る舞いが重要となります。

例えば、あなたが約束を守ることができなければ、他人からの信頼を得ることはできません。

また、完璧すぎる人は、逆に他人から敬遠されることがあるため人間味を出すことも大切です。

人間味のあるところを隠さず、あなたらしさを出すことで、相手との心の距離が縮まり、信頼を得ることができます。

また「話を聞くに値する人」と思われるためには、相手の欲求を満たすことが重要です。

• 相手が求める情報や助言を提供する
• 相手が抱える悩みや問題に共感する
• 解決策を提供する

といった相手の欲求を満たすことで、信頼を得ることができます。

相手に「安心感」を与えながら自己重要感を満たす

人々を動かすためには、相手に安心感を与えつつ自己重要感を満たすことが重要である理由は、感情と欲求は密接に関連しているからです。

具体的には、マズローの欲求五段階説に基づき、人間の欲求を満たすことが必要です。

欲求五段階説では、人間の欲求を

• 生理的欲求
• 安全欲求
• 所属と愛の欲求
• 承認欲求
• 自己実現欲求

の5つの階層に分類されます。

具体的には、相手に安心感を与えることで、安心欲求を満たすことができます。

例えば、相手が不安な状況に置かれている場合、あなたがその状況に対処できるということを示すことで、安心感を与えることができます。

また、所属と愛の欲求を満たすためには、相手との関係性を構築し、信頼関係を築くことが重要となります。

さらに、自己重要感を満たすためには、あなたが相手の意見や感情に共感し、理解を示すことで、相手は「自分の意見や感情が尊重されている」と感じさせることができます。

このように、コミュニケーションにおいて相手の欲求を満たすことで、相手に対してポジティブな感情を持たせることができます。

相手の「安心感」を満たす方法

相手の「安心感」を満たすには、

• 絶対に否定的な反応をしない
• 相手の話を最後まで聞く

という2つが重要となります。

絶対に否定をしない

人は、自分の意見や行動が否定されることを最も恐れる傾向があります。

相手を否定すると、その人を傷つけることにつながるため、相手を否定しないことで安心感を与えることができます。

あなたにはあなたの考えがあるので、相手を否定してはいけないからといって、全てを「受け入れる」必要はありません。

人とは行動や考えが違っていても、その人なりの理由があるため、違うアドバイスや指示をする場面でも、まずは相手の意見を否定せずに最後まで聞くことが大切です。

なぜなら、新しい考えを受け入れるには、相手が自分の考えを全部話さなければ納得できないからです。

相手の話は最後まで聞く

相手の話を最後まで聞くことの大切さは、本書で紹介されている「コップ理論」という考え方がわかりやすいです。

相手の話を遮り、コップがいっぱいの状態でアドバイスをしても、相手はあなたの話に耳を傾けません。

相手の話を最後まで聞いてコップが空の状態になって、やっと新しいアイデアやアドバイスを受け入れる準備が整うんです。

相手に自己重要感を感じさせ承認欲求を満たす方法

人の承認欲求と重要感を満たすために効果的な方法は、その人が自己重要感を持つように感じさせることです。

つまり、その人が価値のある重要な存在であると感じさせることが重要なんです。

• あなたは私にとって大切な存在です
• ここにあなたの居場所があります
• あなたを大切に思っています

といったメッセージを送ることで、相手の自己重要感を満たすことができます。

人は、他人から認められたり、自分が大切に思われていると感じることで自信を持つことができ、自己肯定感を高めることができます。

相手の名前を積極的に呼びかけたり、誕生日や記念日を覚えてお祝いしたり、個人的な関心事や趣味について話を聞いたりすることで、相手の自己重要感を満たしていきましょう。

褒め言葉は、大勢の前で言うことで効果を最大限に発揮させることができます。

逆に、認められない、無視される、あるいは自分を否定されるような経験をすると、自己肯定感が低下し、自分自身に対する不安感や否定感が強くなってしまいます。

人間関係を良好に保つためには、相手の自己重要感を満たすことが重要であるということを忘れずに、日々のコミュニケーションに取り入れてみましょう。

ただし、ただ単に相手を喜ばせるためだけではなく、相手と共に成長するための大切なスキルだという意識が大切です。

神トーーク「伝え方しだい」で人生は思い通りを読んだ感想

本書を読んで、相手の話を最後まで聞くことが大切だと改めて感じました。

相手が話をする中で自分の立場や意見を押し付けるのではなく、相手が何を言いたいのかをよく理解しようとする姿勢が求められていると思います。

また、相手が話したいという気持ちを引き出すことも大切だと感じました。

相手を否定せずに受け止めて、最後までしっかりと聞いたうえで、自分が言いたいことやアドバイスをすることを心がけていきます。

神トーーク「伝え方しだい」で人生は思い通りのまとめ

今回紹介した内容は、

• 人の心を動かす絶対条件
• 相手の「安心感」を満たす方法
• 相手に自己重要感を感じさせ承認欲求を満たす方法

の3つです。

人の心を動かす絶対条件は「安心感」と「自己重要感」という2つの感情が重要です。

相手の「安心感」を満たす方法として「相手に否定的な反応をしない」「相手の話を最後まで聞く」という2つが大切です。

相手に自己重要感を感じさせ承認欲求を満たす方法は、価値のある重要な存在であると感じさせ、相手の自己重要感を満たす。

日々のコミュニケーションにこれらを意識的に取り入れることで、良好な人間関係が築きやすく、あなたが抱える人間関係の悩みの解決へとつながります。